実機演習編の進め方 — モジュールの選び方
この文書について
Section titled “この文書について”実機演習編は、時間に応じて選ぶ演習モジュールの集まりです。全部をやり切る必要はありません。
大切なのは、選んだモジュールは最後までやり切ることです。途中で時間切れになって「作りかけのまま片づける」ことがないよう、この文書で先にどれをやるかを決めてから始めてください。
0-1 基礎編と実機演習編の役割
Section titled “0-1 基礎編と実機演習編の役割”| 基礎編 | 実機演習編(この編) | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 必修。単独で完結します | 選択式。時間に応じて選びます |
| すること | 仕組みを理解し、触って確かめる | 自分の手で設計・構築・設定する |
| 前提 | なし | 基礎編を修了していること |
基礎編でも、スイッチにPCをつないだり、ルーター越しにインターネットへ出たり、障害を切り分けたりしました。実機演習編はその一歩先で、機器そのものを設定します。
0-2 全体の構成
Section titled “0-2 全体の構成”実機演習編は、共通 → 選択モジュール → 仕上げの3段構えです。
依存関係の図 — 共通パートはすべての前提です。モジュールBだけはモジュールAが前提になります(インターネットに出られる状態でないと、VPNの相手にたどり着けないため)。C・Dは単独で選べます。
0-3 モジュール一覧
Section titled “0-3 モジュール一覧”| モジュール | 内容 | 前提 | 所要時間の目安 | 該当章 |
|---|---|---|---|---|
| 共通 | 配線・管理画面・ルーターの基本設定・スイッチの管理 | なし | 約2時間 | 第1〜3章 |
| A | インターネット接続とNAT | 共通 | 約45分 | 第4章 |
| B | 拠点間VPNの構築 | 共通 + A | 約90分 | 第5章 + 付録 |
| C | VLANによるネットワーク分割 | 共通 | 約60分 | 第6章 + 付録 |
| D | ポートミラーリングでパケットを覗く | 共通 | 約30分 | 第8章 |
| 仕上げ | 総合演習と障害切り分け | 実施したモジュール | 約60〜90分 | 第7章 |
所要時間は目安です。チームの進み具合や、講師が共通パートを事前に組んでおくかどうかで変わります。
0-4 時間別の選び方の例
Section titled “0-4 時間別の選び方の例”半日(約3時間)の場合
- 共通 → モジュールA(インターネット接続とNAT)
- または、共通パートを講師が事前に組んでおき、A → B(VPNまで到達)
1日(約6時間)の場合
- 共通 → A → B → 仕上げ … 「支店を作って本社とつなぐ」物語を通しで体験する構成
- 共通 → A → C → 仕上げ … VPNの代わりにVLANを入れ、L2の設計を厚くする構成
時間が読めない場合
共通 → A まで進めたところで、残り時間を見て B(90分)・C(60分)・D(30分)から選んでください。所要時間の短い順に D → C → B です。
0-5 モジュールを選ぶときの考え方
Section titled “0-5 モジュールを選ぶときの考え方”- 「本社と支店をつなぐ」物語を体験したい → A → B。この2つは1本の筋でつながっています(Aで「外には出られるが本社には届かない」壁にぶつかり、Bでその壁を越えます)
- 通信の中身を自分の目で見たい → D。基礎編で使ったWiresharkを、スイッチの設定と組み合わせて使います
- 設計の考え方を練習したい → C。1台のスイッチを論理的に分割し、「わざとつながらなくする」体験をします
- トラブル対応を鍛えたい → 仕上げ。実施したモジュールの範囲で、講師が障害を仕込みます
0-6 付録について
Section titled “0-6 付録について”付録は、必要になったときに参照する資料です。順番に読む必要はありません。
| 付録 | 内容 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 機器の初期化手順 | RTX・SWX・TL-SG108Eの初期化 | 演習の前後、設定をやり直したいとき |
| VLAN設定手順 | LAN Monitor / TP-Linkの画面手順 | モジュールC |
| 本社側VPNの設定 | RTX1210で6拠点分を設定する手順 | モジュールB(主に講師向け) |
- 第1章 使用機器と演習ネットワーク — 共通パートの1つ目。まずここから始めます
- 基礎編 第1章 ネットワークの全体像 — 基礎編を未修了の方はこちらから