第4章 IPアドレスとサブネットマスク
この章の目的
Section titled “この章の目的”第3章で「192.168.1.10 の意味は第4章で」と保留にしました。この章で、その読み方を扱います。
この章から、OSI参照モデルの 第3層(ネットワーク層) に入ります。学ぶことは次の3つです。
- IPv4アドレスの構造(IP: Internet Protocol) — ネットワーク部とホスト部
- サブネットマスク(/24) — 区切り位置の指定
- 「同じネットワークか?」の判定 — この章の核心。通信のたびにすべての機器が行っている判定
章の後半では、IPパケットの構造を図で押さえ(4-8)、「設定していないのにIPアドレスがあるのはなぜか」を実機で確かめます(4-9=DHCPの紹介)。「同じネットワークか、別のネットワークか」の判定は、次の第5章で実機のルーターを使って体験します。
なお、この章に2進数は登場しません。/24 という表記と具体例だけで最後まで進みます(2進数による仕組みは章末の「もう一歩深く」)。
この章でできるようになること
Section titled “この章でできるようになること”- IPv4アドレスの形式(0〜255の数字4つ)を説明できる
- プライベートアドレスとグローバルアドレスの違いを説明できる
- IPアドレスをネットワーク部とホスト部に分けられる
/24とサブネットマスク 255.255.255.0 が同じ意味だと説明できる- 2つのIPアドレスが同じネットワークかどうかを判定できる
- ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスが機器に使えない理由を説明できる
- IPパケットの主なフィールド(送信元IP・宛先IP・TTL・プロトコル)を図で示せる
- 自動で割り当てられたIPアドレスがDHCPによるものだと説明でき、切り離すと失われることを確認できる
4-1 IPアドレスは機器の「住所」
Section titled “4-1 IPアドレスは機器の「住所」”IPアドレス は、ネットワーク上で機器を指定するための識別番号です。第3章のMACアドレスとの役割分担(MAC=同じLANの中の転送、IP=ネットワークをまたぐ宛先)は、3-2の表のとおりです。
IPアドレスの構造は、郵便の住所にたとえると理解しやすいので、導入としてこの例を1回だけ使います。
東京都新宿区西新宿 2-8-1この住所は「東京都新宿区西新宿」(どの地域か)と「2-8-1」(その地域の中のどの建物か)の2つの部分でできています。IPアドレスも同じ構造です。
- 前半 = どのネットワークか(ネットワーク部)
- 後半 = そのネットワークの中のどの機器か(ホスト部)
「どこまでが前半か」を決めるのが、この章の主役の1つ サブネットマスク です。順に見ていきます。
4-2 IPv4アドレスの形式
Section titled “4-2 IPv4アドレスの形式”現在広く使われているIPアドレス(IPv4)は、0〜255の数字4つをドットで区切って並べた 形式です。
192.168.1.1010.0.50.7172.16.3.200規則は1つだけです。各数字は0〜255の範囲。「192.168.1.300」のようなアドレスは存在しません。
0〜255という範囲は、コンピューターの数の扱い(2進数8桁=1バイト)に由来します。仕組みは「もう一歩深く」で扱い、本文ではこの事実だけ使います。
4-3 プライベートアドレスとグローバルアドレス
Section titled “4-3 プライベートアドレスとグローバルアドレス”IPアドレスには2種類あります。会社の電話の「内線番号と外線番号」の関係に相当します(この対比も導入として1回だけ使います)。
| プライベートアドレス | グローバルアドレス | |
|---|---|---|
| 使える範囲 | 会社や家の中(LANの中)だけ | インターネット全体 |
| 割り当て | 決められた範囲を自分たちで自由に使える | 世界的に管理され、勝手には使えない |
プライベートアドレスとして使ってよい範囲は、世界共通で3つ決められています。
| 範囲 | よく使われる場所(目安) |
|---|---|
| 10.0.0.0 〜 10.255.255.255 | 大きな会社のネットワーク |
| 172.16.0.0 〜 172.31.255.255 | 中規模のネットワーク |
| 192.168.0.0 〜 192.168.255.255 | 家庭や小さなオフィス |
家庭のWi-Fiルーターにつなぐと 192.168.x.x のアドレスが割り当てられるのは、この決まりによるものです。世界中のLANで同じ 192.168.1.10 が使われていても、それぞれのLANの中だけで通用する番号 なので衝突しません。
ここで疑問が残ります。「プライベートアドレスしか持っていない機器が、どうやってインターネットと通信するのか?」— この答え(NAT)は第7章で扱います。
4-4 ネットワーク部とホスト部
Section titled “4-4 ネットワーク部とホスト部”4-1の構造を、用語で整理します。
- ネットワーク部 — アドレスの前半。どのネットワークかを表す
- ホスト部 — アドレスの後半。そのネットワークの中のどの機器かを表す
問題は「どこまでが前半か」です。IPアドレスの数字を見ただけでは分かりません。区切り位置を指定する情報が別に必要です。それが次のサブネットマスクです。
4-5 サブネットマスクと /24
Section titled “4-5 サブネットマスクと /24”/24 は「前から24マス分がネットワーク部」
Section titled “/24 は「前から24マス分がネットワーク部」”IPアドレスの数字1つは、それぞれ 8マス分 の大きさを持っています(マスの正体はビットです。「もう一歩深く」参照)。4つ合わせて32マスです。
/24 という表記は「前から24マス分がネットワーク部」という意味です。数字1つが8マスなので、24マス = 最初の3つの数字 がネットワーク部になります。
図4-1 192.168.1.10 /24 の分解 — 前3つ=ネットワーク部、最後の1つ=ホスト部
つまり 192.168.1.10/24 は次のように読めます。
- ネットワーク部: 192.168.1(このネットワークの識別)
- ホスト部: 10(その中の機器の番号)
サブネットマスクは同じ情報の別表記
Section titled “サブネットマスクは同じ情報の別表記”同じ区切り位置を、サブネットマスク という形式で書くこともあります。
/24 = 255.255.255.0255は「ここはネットワーク部」、0は「ここはホスト部」 を示す目印です。255が3つ並んでいるので「前3つの数字がネットワーク部」— /24 とまったく同じ意味です。
Windowsの設定画面では 255.255.255.0 の形式、機器の設定画面や技術資料では /24 の形式が使われます。どちらも同じもの です。
この研修では、実務でもっとも使用頻度の高い
/24(= 255.255.255.0)だけで進めます。24以外の位置で区切る方式は「もう一歩深く」で補足します。
4-6 「同じネットワークか?」の判定
Section titled “4-6 「同じネットワークか?」の判定”この章の核心です。
/24 のとき、前3つの数字が同じなら同じネットワーク。1つでも違えば別のネットワーク。
判定の例です。
| 機器1 | 機器2 | 判定 |
|---|---|---|
| 192.168.1.10 | 192.168.1.20 | 前3つが同じ(192.168.1)→ 同じネットワーク |
| 192.168.1.10 | 192.168.2.10 | 3つ目が違う(1と2)→ 別のネットワーク |
| 10.0.1.5 | 10.0.1.200 | 前3つが同じ(10.0.1)→ 同じネットワーク |
この判定が重要なのは、結果によって通信の方法が変わるからです。
- 同じネットワーク → 第3章の仕組みで 直接届く(ARPで宛先MACを調べ、スイッチが転送する)
- 別のネットワーク → 直接は届かない。ルーターを経由する必要がある(第5章)
図4-2 同じネットワークなら直接、違うネットワークならルーター経由(緑の実線矢印=直接届く、赤の破線矢印=ルーターを通る)
この判定は、すべての機器が通信のたびに行っています。判定の結果が実際の通信の成否に直結することは、第5章で実機のルーターを使って体験します。
4-7 機器に使えないアドレスが2つある
Section titled “4-7 機器に使えないアドレスが2つある”/24 のネットワークでは、ホスト部に0〜255の256通りが書けます。ただし、両端の2つは予約されており、機器には割り当てられません。
| アドレス(例) | 名前 | 役割 |
|---|---|---|
| 192.168.1.0 | ネットワークアドレス | ネットワーク自体の識別名。「192.168.1.0/24 というネットワーク」のように、全体を指すときに使う |
| 192.168.1.255 | ブロードキャストアドレス | このネットワークの 全機器宛て。第3章の FF-FF-FF-FF-FF-FF のIPアドレス版 |
第3章の実機演習(手順5)で arp -a を実行したとき、末尾が .255 の行に ff-ff-ff-ff-ff-ff が対応づけられていました。「IPの全員宛て(.255)は、MACの全員宛て(FF-FF…)に対応する」— 第3章と第4章がここでつながります。
整理すると、/24 のネットワークで機器に使えるのは 1〜254 の254台分 です。この計算は、実機演習編で「DHCPが配布する範囲の設計」にそのまま使います。
4-8 IPパケットの構造
Section titled “4-8 IPパケットの構造”第3章で「Ethernetフレームのデータ部にはIPパケットが入る」と述べました(図3-2)。そのIPパケットの構造を図で押さえます。
図4-3 IPパケットの構造(主なフィールド)— 全体がフレームのデータ部に入る
| フィールド | 内容 |
|---|---|
| 送信元IPアドレス | 差出人の住所 |
| 宛先IPアドレス | 最終目的地 の住所。配達の途中で書き換えられない(第5章) |
| TTL | パケットの残り寿命(第5章で登場) |
| プロトコル | データ部の中身の種類(第6章のTCPなどが入る) |
フレーム(第2層の包み)の中にIPパケット(第3層の包み)が入る — 第2章で学んだカプセル化の実体がこれです。宛先の情報が2種類(宛先MACと宛先IP)ある理由と使い分けは、第5章の主題になります。
実物の確認は第5章で
このIPヘッダは、Wiresharkの詳細ペインの「Internet Protocol」の行にそのまま表示されます。ルーターを越える通信を扱う第5章で、図4-3と突き合わせて実物確認します。
4-9 設定していないのに、なぜIPアドレスがあるのか — DHCP
Section titled “4-9 設定していないのに、なぜIPアドレスがあるのか — DHCP”第3章から、PCには最初からIPアドレスが割り当てられていました。誰も手で設定していないのに、です。これはなぜでしょうか。
答えは、ネットワークの中に DHCPサーバー という「IPアドレスを自動で配る係」がいるからです。PCがネットワークにつながると、DHCPサーバーが自動でIPアドレス(と、通信に必要なほかの設定)を割り当てます。この研修の会場のネットワークにも、このDHCPサーバーがあり、第3章でメモした住所は、これが配ったものです。
DHCPの詳しい仕組み — どんな情報を配り、どんなやり取りをするのか — は第7章で扱います。この章では「ネットワークにつなぐと、住所は自動でもらえる」という事実と、次の性質を押さえます。
実機で確かめる — つながっていないと、住所は失われる
Section titled “実機で確かめる — つながっていないと、住所は失われる”DHCPでもらった住所は、「ネットワークにつながっているあいだ、借りている」ものです。切り離すと失われることを、実機で確かめます。
- PCで
ipconfigを実行し、いまのIPアドレスを確認する - PCのLANケーブルを スイッチから抜く
- もう一度
ipconfigを実行する → そのアダプターに IPアドレスが表示されなくなる(「メディアは接続されていません」と出ます) - ケーブルを 挿し直す → しばらくすると住所が戻ってきます(戻らなければ
ipconfig /renew)
もし固定の住所を手で設定していれば、ケーブルを抜いても住所は消えません。DHCPの住所は 借りもの なので、ネットワークから切り離されると失われます。
ケーブルを挿したまま 169.254 で始まる住所 が出ることもあります。これは「ケーブルはつながっているのに、DHCPサーバーが見つからず住所をもらえなかった」というサインです(第3章の手順2で触れました)。「メディアは接続されていません」も 169.254 も、どちらも「DHCPから住所をもらえていない」状態です。
自動でもらう住所(DHCP)に対して、自分の手で固定の住所を設定する 方法は、次の第5章で行います。「借りる」という性質は第7章で詳しく学びます。
実務で大切なポイント
Section titled “実務で大切なポイント”- 「つながらない」の定番原因 = ネットワーク部の不一致 — 片方が 192.168.1.x、もう片方が 192.168.0.x に設定されていて通信できない、というトラブルは現場で頻出します。同じスイッチにつながっていても、ネットワーク部が違えば直接は通信できません(4-6の判定・図4-2)。
- 配布範囲の設計では予約アドレスと固定機器を外す — DHCPでアドレスを配るときは、.0(ネットワークアドレス)と.255(ブロードキャストアドレス)に加えて、ルーターなどの固定機器の番号も範囲から外します。実機演習編で実践します。
- 「スラッシュ24」は現場の共通語 — 「ここのLANは 192.168.10.0 スラ24です」という言い方が、機器の資料や打ち合わせで普通に使われます。この章の内容がそのまま実務の会話に対応します。
もう一歩深く
Section titled “もう一歩深く”初めての方は読み飛ばして構いません。「マスの正体」が気になった方向けです。
マスの正体はビット(2進数)
Section titled “マスの正体はビット(2進数)”コンピューターは、すべての数を0と1だけで扱います(2進数)。IPアドレスの数字1つは、0と1を8個並べたもの(8ビット)で、8ビットで表せる範囲がちょうど0〜255です。これが「0〜255まで」と「数字1つ=8マス」の正体です。
192.168.1.10 = 11000000.10101000.00000001.00001010全体で32ビット。/24 は「前から24ビットがネットワーク部」という意味でした。
コンピューターの判定方法(論理積)
Section titled “コンピューターの判定方法(論理積)”人間は「前3つが同じか」を見ますが、コンピューターはIPアドレスとサブネットマスクをビット単位で掛け合わせて(論理積、AND)、ネットワークアドレスを取り出して比較しています。マスクの255(=11111111)の位置だけが残る仕組みで、結果は「前3つの比較」と一致します。
IPアドレスが足りない — IPv6
Section titled “IPアドレスが足りない — IPv6”IPv4のアドレスは全部で約43億個で、世界中の機器の数に対して不足しています。プライベートアドレスの共有(第7章のNAT)でやりくりしつつ、根本対策として、桁違いに広い IPv6 という新しいアドレス体系が用意されています。2001:db8::1 のような16進数の表記で、ipconfig の結果に混ざっている長いアドレスがそれです。現在はIPv4とIPv6の併用期ですが、この研修は仕組みの学びやすいIPv4に絞って進めます。
区切りは8の倍数でなくてもよい
Section titled “区切りは8の倍数でなくてもよい”/25 のように、数字の途中で区切ることもできます(サブネットマスクは 255.255.255.128 のような値になります)。1つのネットワークを細かく分割したい場面で使われますが、この研修では /24 だけ扱えれば十分です。
よくある誤解
Section titled “よくある誤解”| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| IPアドレスは機器に固定の番号 | それはMACアドレスです。IPアドレスは あとから設定で決まる(自動割り当ても含む)住所で、接続する場所が変われば変わります。 |
| 192.168.1.10 は世界に1つだけ | プライベートアドレスは各LANの中だけで通用する番号なので、世界中のLANで同じ番号が使われています。 |
| サブネットマスクはセキュリティ機能 | 「マスク」という名前による誤解です。正体は アドレスの区切り位置を示す情報 で、保護の機能ではありません。 |
| .255 のアドレスも機器に使える | /24 では .255 はブロードキャストアドレス、.0 はネットワークアドレスとして予約されており、機器には割り当てられません。 |
| 隣にある機器同士なら必ず通信できる | 物理的な距離や配線は関係ありません。ネットワーク部が違えば、同じスイッチにつながっていても直接は通信できません(4-6の判定。第5章で実機のルーターを使って体験します)。 |
- IPv4アドレス は0〜255の数字4つ。機器の「住所」
- プライベートアドレス はLANの中だけで通用、グローバルアドレス はインターネット全体で一意
- アドレスは ネットワーク部 と ホスト部 でできている
- 区切り位置を示すのが
/24= 255.255.255.0(前3つがネットワーク部) - 前3つが同じなら同じネットワーク → 直接届く。違えばルーター経由(第5章)
- .0 はネットワークアドレス、.255 はブロードキャストアドレス。機器に使えるのは 1〜254
- IPパケットは 送信元IP・宛先IP・TTL・プロトコル+データ部(図4-3)。フレームのデータ部に入る
- 設定していないのにIPアドレスがあるのは、ネットワーク内の DHCPサーバー が自動で配っているから(詳細は第7章)
問題を解いてから、「解答と解説」で答え合わせをしてください。
問題1(知識)
Section titled “問題1(知識)”次のうち、プライベートアドレス をすべて選んでください。
- 192.168.5.8
- 8.8.8.8
- 10.200.3.1
- 172.20.0.15
問題2(知識)
Section titled “問題2(知識)”172.16.10.5/24 のネットワーク部はどこまでですか。
問題3(状況判断)
Section titled “問題3(状況判断)”PC-1(192.168.1.10/24)と PC-2(192.168.2.20/24)は、同じスイッチにつながっています。この2台は直接通信できますか。理由も説明してください。
問題4(実操作)
Section titled “問題4(実操作)”自分のPCで ipconfig を実行し、次に答えてください。
- 自分のIPv4アドレスとサブネットマスク
- 自分のネットワーク部(サブネットマスクが 255.255.255.0 の場合)
- 同じネットワークにいる相手のIPアドレスの例を1つ考える
問題5(状況判断)
Section titled “問題5(状況判断)”192.168.1.0/24 のネットワークで、新しいプリンターに 192.168.1.255 を設定しようとした同僚がいます。なぜこの設定はいけないのか、理由を説明してください。あわせて、192.168.1.0 が使えない理由も答えてください。
問題1の解答を表示する
正解: 1、3、4
- 1(192.168.5.8)は 192.168.0.0〜192.168.255.255 の範囲内
- 3(10.200.3.1)は 10.0.0.0〜10.255.255.255 の範囲内
- 4(172.20.0.15)は 172.16.0.0〜172.31.255.255 の範囲内
- 2(8.8.8.8)はどの範囲にも入らないグローバルアドレスです(実在する有名なサーバーのアドレスです。正体は第7章で登場します)
問題2の解答を表示する
解答: 172.16.10 まで(前3つの数字)
/24 は「前から24マス=最初の3つの数字がネットワーク部」でした。「172.16 まで」と答えた方は、プライベートアドレスの範囲(172.16〜172.31)と混同しています。区切り位置を決めるのはあくまで /24(サブネットマスク)の側です。
問題3の解答を表示する
解答例: 直接通信できない。/24 では前3つの数字が同じかどうかで判定するが、192.168.1 と 192.168.2 は3つ目が違うので別のネットワークになる。別のネットワーク同士の通信にはルーターが必要。
「同じスイッチにつながっている」ことは判定に関係ありません。物理的な接続とアドレスの区切りは別の問題です(この状況は第5章で実機でも確認します)。
問題4の解答を表示する
例として、IPv4アドレスが 192.168.1.10、サブネットマスクが 255.255.255.0 だった場合:
- 192.168.1.10 / 255.255.255.0
- ネットワーク部は 192.168.1
- 192.168.1.20 など、前3つが同じでホスト部(1〜254)が違うアドレスなら正解です(.0 と .255 を挙げていないか注意)
問題5の解答を表示する
解答例: 192.168.1.255 はこのネットワークの全機器宛て(ブロードキャストアドレス)として予約されているので、特定の機器に割り当ててはいけない。192.168.1.0 はネットワーク自体の識別名(ネットワークアドレス)なので、これも機器には使えない。機器に使えるのは 192.168.1.1〜192.168.1.254。
この「予約アドレス」の考え方は、実機演習編でDHCPの配布範囲を設計するときにそのまま使います。
- 第2章 通信の仕組みとOSI参照モデル — この章から第3層(ネットワーク層)に入りました
- 第3章 LAN・スイッチ・MACアドレス — 「同じネットワークの中」の転送の仕組みです。ブロードキャストアドレス(.255)とFF-FF…がつながりました
- 第5章 ルーターとネットワーク間通信 — 「別のネットワーク」へ届ける仕組みと、デフォルトゲートウェイの正体を学びます。図4-3のIPヘッダをWiresharkで実物確認します
- 第7章 ネットワークサービスとインターネット — プライベートアドレスだけでインターネットと通信できる理由(NAT)と、アドレスの自動割り当て(DHCP)を学びます
- 実機演習編 第2章(ルーターの接続と基本設定) — この章の住所設計を、ルーターの設定として自分の手で行います