付録D Visual Studio 2022 ショートカットキー・入力効率化Tips
この付録の目的
Section titled “この付録の目的”この付録は、Visual Studio 2022(以下 VS)で よく使うショートカットキー をまとめた早見表です。
- 手作業で時間がかかる操作をショートカットに置き換えることで、入力ミスを減らし、考える時間を増やす ことが目的です。
- すべてを最初から覚える必要はありません。まず D-1 の 10 個 から始め、必要になったら本付録に戻ってきてください。
他の付録との役割分担
付録 内容 付録 B VS の 機能と操作の正式手順(機能から探す) 付録 D(本付録) ショートカットキーの一覧(キー操作から探す) 付録 E エラー対処 同じ機能(F5 など)を 両側から引ける 構成です。 「F5 で何が起きるか」を知りたいときは付録 D、「ビルドの操作はどこ?」と思ったときは付録 B から入ります。
キー設定が異なる場合
VS のショートカットは、キーボード設定や開発環境プロファイルによって異なる場合があります。 効かない場合は D-9 を参照してください。
D-1 まず覚える 10 個
Section titled “D-1 まず覚える 10 個”ショートカットキーは、たくさんありますが、1 日目から繰り返し使う 10 個 があります。 他は必要になってから本付録に戻って覚えれば十分です。
| 操作 | キー | 何のため |
|---|---|---|
| 保存 | Ctrl + S | こまめに残す(全章で頻出) |
| デバッグ実行 | F5 | プログラムを動かす |
| デバッグなしで実行 | Ctrl + F5 | 結果だけ見たいとき |
| デバッグ停止 | Shift + F5 | 実行を止める |
| コード整形 | Ctrl + K, Ctrl + D | インデントを整える |
| コメント化 | Ctrl + K, Ctrl + C | 選択行を一時的に無効化 |
| コメント解除 | Ctrl + K, Ctrl + U | コメント化を戻す |
| 名前の変更 | Ctrl + R, Ctrl + R | 変数名やメソッド名を一括変更 |
| クイックアクション | Ctrl + . | エラーや警告の修正候補 |
| 行を上/下に移動 | Alt + ↑ / Alt + ↓ | 行の入れ替え |
Ctrl + K, Ctrl + D のような 2 段階キー は、Ctrl を押したまま K → D の順に押します。
D-2 ファイル操作・編集の基本
Section titled “D-2 ファイル操作・編集の基本”C# 学習に限らず、VS で常に使う基本操作です。
| 操作 | キー |
|---|---|
| 保存 | Ctrl + S |
| すべて保存 | Ctrl + Shift + S |
| 元に戻す | Ctrl + Z |
| やり直し | Ctrl + Y |
| コピー | Ctrl + C |
| 切り取り | Ctrl + X |
| 貼り付け | Ctrl + V |
保存習慣を早めに
ビルド前に
Ctrl + Sする習慣を付けてください。保存していないコードはビルド対象になりません(変更前のコードでビルドされます)。
初出する章:第 1 章。
D-3 実行・ビルド
Section titled “D-3 実行・ビルド”プログラムを動かすときに使います。
| 操作 | キー |
|---|---|
| デバッグ実行 | F5 |
| デバッグなしで実行 | Ctrl + F5 |
| ソリューションのビルド | Ctrl + Shift + B |
| デバッグ停止 | Shift + F5 |
F5 と Ctrl+F5 の使い分け
Section titled “F5 と Ctrl+F5 の使い分け”F5 : ブレークポイントで止めながら確認したいときCtrl + F5 : まず動作結果だけ見たいときブレークポイントを使った詳しいデバッグは D-8 を参照してください。
初出する章:第 1 章(コンソール アプリの初実行)、第 26 章(Web アプリの実行は 第 26 章 26-4 で詳しく解説)。
D-4 コード整形・コメント化・名前変更
Section titled “D-4 コード整形・コメント化・名前変更”コードを 読みやすく整える 操作です。
| 操作 | キー | 使う場面 |
|---|---|---|
| ドキュメント全体を整形 | Ctrl + K, Ctrl + D | 波括弧 {} やインデントが崩れた、貼り付けたコードを整えたい |
| 選択範囲を整形 | Ctrl + K, Ctrl + F | 一部だけ整えたい |
「コードが読みにくい」と感じたら、まず
Ctrl + K, Ctrl + Dを試してください。
コメント化・コメント解除
Section titled “コメント化・コメント解除”| 操作 | キー |
|---|---|
| 選択行をコメント化 | Ctrl + K, Ctrl + C |
| 選択行のコメント解除 | Ctrl + K, Ctrl + U |
複数行を選択してから実行すると、まとめてコメント化できます。
使う場面:
- 一部の処理を一時的に無効にして比較したい- 古いコードを残しつつ、新しい書き方を試したい- 複数行をまとめて説明用コメントにしたい不要になったコメントアウトコードは、最終的には削除して整理しましょう。
名前の変更(リネーム)
Section titled “名前の変更(リネーム)”| 操作 | キー |
|---|---|
| 名前の変更 | Ctrl + R, Ctrl + R |
変数名・メソッド名・クラス名などを 使われている箇所すべてで一括変更 します。手作業で 1 つずつ変更すると、変更漏れやタイプミスが起きやすくなります。
使い方の例:
- count → employeeCount に変える- button1 → buttonSearch に変える(Forms 編で頻出)- GetData → GetEmployees に変える読みやすい名前に直す のは、第 7 章以降のクラス章で特に重要になります。
クイックアクション(自動修正候補)
Section titled “クイックアクション(自動修正候補)”| 操作 | キー |
|---|---|
| クイックアクション | Ctrl + . |
エラー・警告が出ているとき、Ctrl + . で 修正候補 を表示できます。
| 場面 | 候補例 |
|---|---|
using が不足 | using XXX; を自動追加 |
| 名前空間違い | 完全修飾名に書き換え |
| 未定義のクラス | クラスを生成 |
| 警告の自動修正 | 推奨書き換え |
候補が 常に正しいとは限りません。内容を確認してから選んでください。 詳しい使い方は 付録 B-9「VS のフィードバック」 も参照してください。
D-5 行単位の編集と入力補完
Section titled “D-5 行単位の編集と入力補完”行単位の編集
Section titled “行単位の編集”| 操作 | キー | 使う場面 |
|---|---|---|
| 行を上に移動 | Alt + ↑ | 変数宣言の位置を整理する |
| 行を下に移動 | Alt + ↓ | 処理の順番を並べ替える |
| 行の複製 | Ctrl + D | 似た行を複製してから修正する |
| 行の削除 | Ctrl + Shift + L | 不要な行を素早く消す |
行移動は、切り取り → 貼り付け より安全です。誤って別の場所に貼り付けるリスクがありません。
| 操作 | キー |
|---|---|
| 入力候補の表示 | Ctrl + Space |
| パラメーター情報 | Ctrl + Shift + Space |
長いクラス名やメソッド名は、できるだけ 補完を使って入力 しましょう。タイプミスが激減します。
例:
Console.WriteLineOracleConnectionDataGridViewExecuteReader初出する章:特定の章ではなく、第 1 章のコード入力時から常用します。
D-6 移動・参照確認
Section titled “D-6 移動・参照確認”コードが長くなってきたら、カーソル移動を効率化 すると読み書きが速くなります。
| 操作 | キー | 使う場面 |
|---|---|---|
| 定義へ移動 | F12 | メソッドやクラスの定義を確認したい |
| 定義をここに表示 | Alt + F12 | 別ファイルを開かずに定義を覗き見する |
| すべての参照を検索 | Shift + F12 | この変数・メソッドはどこで使われている? |
| 戻る | Ctrl + - | 直前のカーソル位置に戻る |
| 進む | Ctrl + Shift + - | 戻る前の位置に進む |
F12(定義へ移動)は、自分で書いていないクラス(OracleConnection など)の構造を覗くときにも便利です。
初出する章:第 7 章以降のクラス章で頻繁に使うようになります。
D-7 検索と置換
Section titled “D-7 検索と置換”| 操作 | キー | 使う場面 |
|---|---|---|
| 検索 | Ctrl + F | 現在のファイル内を検索 |
| 置換 | Ctrl + H | 現在のファイル内で置換 |
| ファイル全体から検索 | Ctrl + Shift + F | プロジェクト全体から探す |
| ファイル全体から置換 | Ctrl + Shift + H | プロジェクト全体で置換 |
使う場面:
- 特定のメソッドを探す- 変数がどこで使われているか確認する- エラーメッセージの文字列を探す- 古い表記を新しい表記に一括変更する置換は意図しない場所まで変えがち
Ctrl + Hで置換するときは、まず 「次を検索」で 1 件ずつ確認、その後「すべて置換」が安全です。 不安なら D-4 の名前変更(Ctrl + R, Ctrl + R) を使うほうが確実です(変数・メソッド名なら、こちらが意図に合う場所だけ変えてくれる)。
D-8 デバッグ操作
Section titled “D-8 デバッグ操作”第 21 章「デバッグ操作と GUI アプリの確認」で本格的に学ぶ操作です。
| 操作 | キー | 内容 |
|---|---|---|
| ブレークポイントの設定/解除 | F9 | プログラムを止める位置を指定(行番号左クリックでも設定可) |
| デバッグ実行・続行 | F5 | デバッグを開始、または次のブレークポイントまで進む |
| ステップオーバー | F10 | 現在の行を実行し、次の行へ進む |
| ステップイン | F11 | メソッドの中に入って確認 |
| ステップアウト | Shift + F11 | 今いるメソッドの外へ戻る |
| デバッグ停止 | Shift + F5 | デバッグを終了 |
F10 / F11 / Shift+F11 の使い分け
Section titled “F10 / F11 / Shift+F11 の使い分け”F10 : 現在の行のメソッド呼び出しは「中に入らず」結果だけ進めるF11 : メソッドの中身を 1 行ずつ追いたいときShift+F11 : メソッドの中まで入ってしまった、外に戻りたいデバッグ中は、変数の値や処理の流れを マウスホバーやウォッチウィンドウ で確認できます。詳しい使い方は 第 21 章 で扱います。
初出する章:第 21 章(本格学習)。第 1 章でも F5 は使います。
D-9 ショートカットが効かないときの確認
Section titled “D-9 ショートカットが効かないときの確認”「ショートカットを押しても何も起きない」ときは、次の点を確認してください。
- 日本語入力(IME)が ON になっていないか → 半角英数モードに切り替える(全角だと多くのショートカットが無効)- フォーカスがコードエディターにあるか → 別のウィンドウを選んでいる、または別のパネルにフォーカスがある可能性- VS のキーボード設定が変更されていないか → 過去に設定を触ったかもしれない(下記で確認可能)- 別の拡張機能やアプリがそのキーを使っていないか → 画面キャプチャツールや日本語 IME ツールが横取りすることがある- ノート PC で `Fn` キーが必要ではないか → ファンクションキー(`F5` 等)が `Fn + F5` の機種があるVS のキー設定を確認する手順
Section titled “VS のキー設定を確認する手順”[ツール] → [オプション] ↓[環境] → [キーボード] ↓「次のショートカット キーを使用するコマンドの選択」で機能名(例:`Edit.FormatDocument`)を検索 ↓割り当てられているキーを確認設定が壊れた場合は、同画面で 「リセット」 ボタンを押すと既定設定に戻せます。 自己判断でリセットせず、まず講師に確認 してください(他の設定も初期化される可能性があります)。